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名言の森 part.1 池上彰の世界の見方 ロシア p.112〜113

名言の森 part.1 池上彰の世界の見方 ロシア p.112〜113

 

池上彰の本

 

 

 …しかも計画経済です。

この製品をこれだけつくりなさいと、

国が決める。

 

たとえば鉄鋼業の場合だと、

鉄を年間何万トンつくろうという

計画が出されます。

 

すると、

どういうことが起こると

思いますか?

 

___国が計画した生産量より需要が多いと鉄が足りなくなる。___

 

 なるほど。

そういうことも起こりうるかもしれないね。

 

でも、使うのも国の事業だから

使う量を計算して

作っているはずだよね。

 

たとえば、

自動車に使う鉄を考えてみよう。

 

車体は軽くて頑丈なほうがいい。

だから、

薄くて品質のよい鉄が

求められるでしょう。

 

資本主義国家の鉄鋼業の場合、

いかに薄くて強い高品質の鉄を作れるか、

激しい競争が起きるわけだ。

 

その結果、

どんどん鉄の品質が向上する。

事実、

日本最大手の鉄鋼メーカーである

新日鐵住金という会社の鉄は、

世界でも大変高い評価を受けています。

 

 社会主義のソ連の場合は

どうだったかというと、

計画生産での生産量が最重要課題でした。

重い鉄をつくれば、

計画を早く達成できるわけでしょう。

 

結果的に、

品質のいい

薄い鉄はつくられず、

品質の悪い重い鉄ばかりが

生産されました。

 

 その重い鉄を使って

自動車をつくります。

 

だからソ連では

ものすごく重い、

品質の悪い自動車しか

つくることができなかったのです。

 

『池上彰の世界の見方』

p.112〜113

 

 

今日、名古屋のゴッホ展に行ってきた。

とても、力強いタッチと

鮮やかな色彩に

正直魅了されてしまった。

ゴッホの絵が、

安心して観れる世界が

少しでも長く続くといいなと思った。

 

 

今、ウクライナ情勢は

軽視できない状態になっている。

遠く、

今、日本にいる自分には、

何ができるんだろう。

と、

(マジメカンドリ)は考えてみる。

 

ほぼ確実に、

何もできない。

(マジメでもアカン)

しかし、

そこで巻き起こる物事から

片鱗を知り、考え

自身の行動に活かすことが

できるかもしれない。

 

本や映画、漫画やテレビ、ネットや新聞。

さまざまなメディアから

情報を

取り入れようと考える。

そこから得られる知識は、

ひとまず、間違っていたり

偏っていたり、盛られていると、

一旦考え、距離を置きながら、

信頼の軸足を残したまま

接することが大切だと思う。

 

それを踏まえた上で、

この話に取り掛かろうと思う。

(前提だけで、お腹いっぱいや)

 

ウクライナ vs ロシア

の図式には、

まず、大国ロシアのことを

知ろうと考えた。

ひとまず、池上さんに

聞いてみよう。

 

池上さんの本には、

ロシアの社会主義国家における

欠点や長所が書かれているけれど

ほぼ、欠点のことが

多めに割かれていたように思う。

 

そのうちの

「計画経済」について。

 

「計画」と聞いて、

たぶん、多くの人は、

「良い」とされるイメージが

大多数だと思う。

 

目的、目標を達成するために

自身の資源や現状を加味した上で

何を手に入れ、どうやって成長し、

困難を克服し、あるいは回避し、

目的、目標のフラッグをどの時点で

奪取するのか。

 

そのためには、

「計画」という手段はよくあることで、

むしろ、この手段なくして

他にどんな考え方があるのだろうと

思うくらいシンプルに

「よくやること」だと思う。

 

ただ、国家というとても大きな組織に

とって、「計画」という

行動は、良くない側面もある。

 

社会主義をベースにした

「計画経済」は、

さらに相性が悪かったのかもしれない。

 

翻って、自分の人生という

大きな問題にとっても

同じようなことも

言えるかもしれない。

 

成長の速度は、

人それぞれで

どう成長し、どこで退化し、

どんなタイミングで、どこでキッカケが

訪れるか読めない「人生」という

大きなモノゴトにとって、

「計画」というのは、

相性が良くないのかもしれない。

 

計画を立ててしまったが故、

大切なものをおざなりにしながら

手に入れてしまうほど

失敗に近い成功もなく、

 

その一方で、

リスクを取らず、

犠牲も身代わりもない

スッキリとし過ぎた成功というのも

どこか釈然としない気がする。

ピータードラッカーが

「マネジメント」の後半の方で

認めたくはないけれど

世の中の真理だと思えるものの中に

「中庸」といえ考え方がある。

 

つまり、

その時々に置いて、

行動を決め、

はっきりとした正解に

時間という「コイン」をベットするよりも

同時にいくつかの

場所に分散しながら「コイン」を投資し、

リスクテイクを取りながら

ものごとを決めていくというのが

大事なように思う。

 

 

計画は、漠然と

「あっちに行きたい」と

思うくらいが

幸せな人は、多くなると思う。

 

 

ゴッホの糸杉は、

緑に燃えていた。

 

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