便利な読書グッズについて〜ペンとノート編〜(2/2)
便利な読書グッズについて〜ペンとノートについて〜(2/2)
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昨日、とある場所で「ライブペイント」というイベントをやってきました。テーマは自由で、好きなものを描いて良いということだったので、マッキーだけを20本くらい持って(前回ポスカを3本でやろうとしたら、全部描けなくなった教訓を生かし)楽しく描いてきました。その会場には、たくさんの方が足を運んできてくれました。来場された方、遠くから応援してくれた方、ありがとうございました。
さて、
引き続き、便利なグッズ、道具についての話です。
前回は、ペンとノートの話を書きました。ペンは「なんでもいいけど、選ぶならジェットストリームの黒、0.7」。ノートは「名刺サイズの小さな紙」その理由を書こうと思います。
名刺サイズの紙を選ぶにあたって考えたことは、4つです。
1 小さければ、小さいほどいいとしたら?
2 高すぎないし、貧相でもなく使いやすいものは?
3 そのサイズの、グッズが多いものは?
4 書き込んだメモを、どう使うのか?
一つ一つ解説していこうと思います。
1 小さければ、小さいほどいいとしたら?
ノートは、どうしても大きなサイズになりがちで、最小単位が「A5サイズ」ということを以前にも書きました。
サイズが大きくなると、カバンも大きくしたり、折れ曲がらないように気を配らないといけません。
それ以外の大きさで、折れ曲がる心配もなく、持ち歩くにも手軽なサイズはないのだろうか?
名刺サイズの紙というのが、どうしていいのかというと「持ち運びやすい」50枚入りの「エトランジェ ディ コスタリカ」のものを使っています。
このサイズがなぜベストかといえば、「名刺」を入れる収納箱や「名刺入れ」などがとても豊富でたくさんの商品が世の中に出回っています。それらを使うことで、オシャレに携帯できるし、安く済ますこともできるんです。
それが「このサイズ」を選ぶ理由。
2 高すぎないし、安すぎでもないものは?
ノートもたくさんの知識を自分のものにしていこうと考えていくと、たくさんの枚数が必要になる。100枚綴りの分厚いノートを買ったり、表紙や背表紙が「厚紙」のものを使ったりといろんなものを試してきた。結果、行き着いたものが「名刺サイズのノート」
べらぼうに高いわけでもなく、安すぎでもないというのが重要だと思う。すごく高いノートは、原材料をこだわったり、外側の紙質やデザインをこだわったりすることが多い。
そうなると、「買って」「使って」「また買って」という回転率が上がるものは、なるったけ「安い」に限る。
そして、「使って」という部分もある程度のクオリティを確保していないと本末転倒になってしまう。
その良い加減を考えるというのが、重要だと思う。
大人気漫画「スラムダンク」の著者。井上雄彦さんが「バガボンド」という漫画のどこかに、使っているペン筆を紹介していたれど「思った以上に安いモノ」を使っていることに驚かされたことがある。
(『バガボンド』19巻 #167 世界堂という文具店にある630円の「菊花面相筆」という種類らしい。人物の線はすべて。)
用途にあった、適切なものを選ぶことは、とても大切なことだと思う。
3 そのサイズの、グッズが多いものは?
Androidの携帯電話より、iPhoneの汎用製品(それに関するグッズ)ほうが多い。それは、使っている人が多いので、買う人もそれなりに多くなる。買う人が多くなるということは、それを作る会社も増え、製品の数も増えていく。需要が大きくなれば、それに対して、供給も大きくなる。
紙のサイズでも「Android」ではなく「iPhone」を選ぶことが重要だと思う。つまり、重要が大きいものを選ぶということ。
そうすれば、自ずと供給も大きくなり、作る会社も増え、製品の数も多くなる。製品の数も多くなれば、価格競争や、質の競争が行われていき、結果的に安くていいものが手に入る確率が上がると思う。
4 書き込んだメモを、どう使うのか?
メモの重要なポイントは、「また見る」と「整理整頓」という2点だと考えている。
・「また見る」
短期記憶から長期記憶への「橋渡し」のポイントは、泥臭い「反復作業」にある。逆に言えば、「これだけやればいい」と思っている。
その作業を「簡単」にやれること。その作業効率が圧倒的に早くできるのが、この「名刺サイズの紙」であると考えている。
持ち運びも簡単だし、整理整頓のルールだけ決めていれば、あとは難しいことはあまりなく、持ち運ぶ分だけ持ち運んで、またその「場所」へ戻せばいい。
・「整理整頓」
村上春樹の小説の共通点は、主人公が「キレイ好き」だと思う。どの小説に出てくる登場人物も「開いたノートはまた閉じる」し「食器はキレイに磨いている」。
これは、村上春樹が「文章」で説明するというよりも、行動で示すというそんな意志を感じてしまう。
この「名刺サイズ」の紙を使うことで期待したことは、実際に「名刺を整理整頓する人」がいるかぎり自分で書いた紙は「同じように」整理整頓すればいいと考えた。
三浦しをん「舟を編む」という物語には、言葉を一つ一つに当てられた「カード」がある。その目的は、「大渡海」という辞書を作るにあたって「言葉」を割り当てるためにあると思う。
僕が勧める「名刺サイズの紙」は、「言葉」の意味と「出典元」そして、「50音」のどこに割り当てられるのか、それを考え分けていった。
5 カードが6千枚、溜まったとき「辞書」にしようと考えた
一枚一枚、書いたカードを「B5サイズの紙」に書き、「300ページ」を越える「自作の辞書」を作った。僕は、これをほぼ休みなく「7年間」やった。そうすることで出来上がった辞書のエッセンスを「家具」へと形を変えていったり「キレイに見やすい文字を書くことを心がけた数年間の作業は「抽象画」の絵に姿を変えた。
僕は、小説家という人が居たり、画家という人が居たり、家具職人という人がいると「きちんと切り分ける」ということがどうもしっくりこない。「いい小説」を書く人がいる中に、「いい絵を描く」人もいて、その中に「家具職人」だっていてもいいじゃない。そう考えている。
豊かな水脈はどの場所にも溢れ出ていくと考える。才能をそうやって考えている。木梨憲武さんが「コメディアン」として一流でありながら「画家としても」一流であるのは、そういうものだからだと思っている。