TADAHIRO KANDORI(タダヒロ カンドリ) TADAHIRO KANDORI(タダヒロ カンドリ)では本好きアーティストによるインテリア雑貨を販売しています。人気小説から受けた発想を元にデザインした掛け時計の他、読書家の方に向けた浮かぶように本を飾れるおしゃれな本棚、左利きの方におすすめの書斎デスク等、人生を変える一冊の本のように心に残るデザインをお届けします。

書斎の本のかたづけ方(実践編)

書斎の本の片付け方(実践編)

 

本棚がピッタリと

 

 今、スターバックスコーヒーで久しぶりにブログを書いている。視界に入る中だけでも、マックブックが3つある。どうもスタバではWindowsは使用禁止らしい。笑

 

 さて、書斎の本の片付け方「三部作」最終章です。ネジを回すためのドライバーと同じように、本は知識を得るための道具である。なので、ドライバーと同じように「収納」する。

 

 本の量によって、カテゴリーの分け方を工夫した方がいいと思うけれど。1000冊を越えたら、やっぱり本屋のように「文庫」「新書」「単行本」「漫画」「漫画完全版」「漫画文庫」「雑誌」「辞書」とカテゴリーに分けてから「著者順」に本屋に並んでいるように整頓する。

 

 日本初のかたづけ士(小松易)によると「一箱に一種類」と著書に書いてあった記憶がある。ということは、「一つのスペース」に「一人の著者」というイメージで収納していく。

 

 絵も写真も、音楽もバスケットボールも、間やスペースの使い方がとても大切。どう詰め込むかではなく、どう詰め込まないか。どう並べるかというより、どこを並べないか?というのが大事だと思う。

 

 本棚は、この写真のように詰め込むのは理想的ではない。必要以上に多くスペースをとっておきながら、本立てを多用しながら、本を収納していく。

 

前と後ろには並べない

 

スペースが空いている本棚

 

 どうしてかといえば「忘れてしまう」から。これは、一つ目。結構やりがちなこと。一般的に販売されている本棚や使いやすい「カラーボックス」は「転倒防止」のためなるべく「前後に深く懐が広く本が収納できるように作られている(これは、本棚を作って、入れたことがある人であれば、懐が浅くても「全く」倒れないことは、内緒の話)。

 

 二つ目に、「取り出しズラい」ということ。例えば、手前の方に文庫を置いて、奥の方に単行本を置いているとする。欲しい本がダイヤモンド社の赤色が仰々しい「マネジメント(中)」を取り出そうと考える。「上の方が」少し空いているので、後ろの単行本もなんとなしにわかる。ただ、この場合。ダイヤモンド社の「マネジメント」は(上)(中)(下)と3つのパターンがある。

 

 すると、どうだろう。(上)(中)(下)の区別がつきづらい。もし仮に、左から几帳面に順番に並べていたとして、「マネジメント」の次の文字が隠れていたとする

(実際、講談社文庫の森博嗣の文庫がダイヤモンド社のマネジメントの手前にズラリと並んでいたとした場合。案の定、マネジメントの次の文字が見えない)

 

それでも「真ん中」のものだとアタリをつけて取り出すとする。すると、手前の文庫本を取り出して(左手に)奥のマネジメント(中)を(右手に)取り出す。

 

 この作業は、なかなか、大変で、忙しい時や、高いところその本があったとした場合。文庫の方を下に落としてしまう。もっといえば、本の厚みが文庫本と単行本は違うので、2冊の文庫を避けようとして、奥の単行本を取り出すという行為も、なかなかできたものじゃない。

 

 故に前と後ろには並べない。

 

ある程度「デタラメに」

 

中公新書、ブルーバックス、講談社新書

 

 そして、本というのは、他と違う大きさは、人目に付く。それゆえに「文庫」というカテゴリーに縛られない大きさの本が市場に出回るのも仕方がない。あらゆるカテゴリーを「キッチリ」分けようとすると、いたずらに時間を過ごしてしまう。どこまでいっても、分けることのできない部分が出てくるし、スペースも有限なので、妥協点をどこのポイントに置くのも必要だと思う。

 

まとめ

夏目漱石

 

 かたづけ方というのは、「捨てる」というのがとても大切な要素。必要ではないものを、選択し捨てることで、余ったものを「整頓」する。ただ、こと本の場合に限り、どれだけ拙い本であっても、「拙さ」を学ぶことができる。しかも、本になっているという事実だけで、編集者がどれだけ動いて、どれだけ慎重に、どれだけ正確に、文章を構成しているか(石原さとみ主演の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」はとてもいい)を知ってしまうと、ネットに溢れている文章よりは遥かに優れていると思う。

 

 そんな「知識の宝庫」である本をどうやって、収納するかということは、どうやって片付けるかということは、頭の中をデフラグするようで、心地がいいことだと思う。

 

 皆さんは、どんな方法で、書斎の本を片付けているんだろうか。

 

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