世界でいちばんの「ゴミ箱」を作る 2/4 〜フランク・ロイド・ライトの絵画〜
vol.1 BLOOM
校長先生の話も日を分けてくれたら
昨日、ブログにも書いたけれど、たくさん詰め込みすぎもよくないと考えたけど、詰め込むものがたくさんあるんだったら、日を分けて書けばいいと考え、3つの投稿で完結することにしました。小学校や中学校の頃「校長先生」の朝の挨拶を話していいる時、生徒がバタバタと倒れていく光景が今でも忘れられない。その時、「大人」は話が長いことを学んだし、長い話はそれだけで退屈ということも学んだ。
そうはいっても、面白い話や興味のある話は
とはいえ、自分にとって為になる話や、ワクワクさせてくれる話は、どれだけ聞いても飽きることがない。校長先生の話も、中には楽しい話もあったし、深い話も多くあった。ここで書いていく内容はなるべく、自分にとっての気づきや、早いうちに知っておけば良かったことなどを数多く載せていこうと思っている。
前回の話は、
①・・・ステンレスの投入口 (レコーディング・ダイエット)前回
②・・・新しいバネという方法 (「と、いうことは」で考える)今回
③・・・ゴミで作るゴミ箱(「絵を描くように、リズミカルに)今回
④・・・スターバックスのゴミ箱を見て(浦沢直樹「マスターキートン」から)次回
⑤・・・偶然を利用する(腰が痛くならない設計!?)次回
それでは、本題へ入っていこうと思う。
②新しいバネという方法(「と、いうことは」で考える)
「投入口のバネ」もどこにもない、「工具」というか「方法」で作っています。と前回、書いた。そもそもこういったニーズに応える「工具」に「バネ(スプリング)蝶番」を使う。
https://www.monotaro.com/s/q-%83X%83v%83%8A%83%93%83O%92%9A%94%D4%82%C6%82%CD/
ただ、この「バネ蝶番
(たまに「丁番」と書いたりする。それはパソコンや、印刷機が「ない時代から」道具としてあるものは、いろんなものを「手書き」で書かなくてはいけない。そのため、「画数の多い漢字は、書くのが大変だなぁ。もうちょっと簡単な文字ないのかなぁ。」ということで「丁」という字を代わりに使われたりする。同じようなものに、「真鍮」を「真中」と書いたりするのも同じこと)」
は、「スプリング」の跳ね返りの強さが「強すぎて」ゴミを捨てるときに、なかなかスムーズに開かないくらい「バイーン」と跳ね返ってくる。もう少し、「跳ね返り」が弱く、それでいて「丈夫」なものはないのだろうか?
小学生の頃、「しっぺ」というのが、流行った。「しっぺ」というのは、人差し指と中指を伸ばした2本の指で、相手の肘から手の甲の真ん中くらいの部位ににかけて「思いっきり」引っ叩くという遊び!?(罰ゲーム!?)。ミミズ腫れになるくらい、友達と弟と、やりまくったことがある。指では疲れるので、代わりに「定規」を使って、同じように「しっぺ」をしたことを覚えている。あの時は、ただそれだけで、楽しかった。何も考えず、ただ、じゃれ合うだけの行為が「これ以上ないくらい」面白かった。
ここでは、この「定規」がヒントになる。机の上に置いた定規がある。片側を抑え、反対側の部分を、机から離れるように湾曲させてから「手を離す」とバネみたいに「ばん!」とすごい音がする。この仕組みを使うことにする。
まず、一般的な「蝶番」(ここでも、ステンレスを使う。燃えるゴミとして使うと、聞いていたので、果物や野菜などの生モノも捨てることを想定し、抗菌作用の高い素材を使う)でステンレスの板と、ゴミ箱の天板とを繋ぐ「150μ(マイクロ)m」のラミネートを透明なままに印刷したものを、適当な大きさにカットしそれを蝶番を覆うように取り付ける(取り付け方法も独自の取り付け方をしている)すると、なかなかいい具合に閉まってくれる。
これを踏まえた上で、もう一度
https://youtu.be/oxRhIvYja8s
どうでしょう。なかなかいい具合な跳ね返りで、閉まってくれる。
③ゴミでつくるゴミ箱(絵を描くように、リズミカルに)
そして、表面の凸凹したデザインについて。これは、どんな木の並びが一番(自分の中で)カッコいいのだろうと、考えてみた。1番カッコいいのは左から右まで一定の隙間を開けて一定の太さの棒が並んでいるもの(パルテノン神殿の柱みたいな)だと思う。その次にカッコいいと感じたのはこのゴツゴツした形状。こういったデザインを手がけている「インテリアのメーカー」があった。ただ、色をつけてはいない。おそらく「手間」と「出来栄え」のコストを考えると「色をつける手間」はコストがかかりすぎる。
ただ、この一つの面に対しては「手間」をかけて、とことんやってみようと考えた。そもそも「いつか」この「デザイン」をやろうと考え、たくさんの「端材」をそのままに取って置いた。本来、問答無用で「ゴミ」になる「小さなピース」を使うことで「コスト」は限りなく「安く」なりただ、「手間」だけがかかるという方法で作った。(工場で日々、働いていると「コスト(原材料)」はある一定以上小さくならないけれど「手間」はやりようによってはどれだけでも「少なく」することができる。ここでは、初めてだったから、時間も手間もたくさんかかったけれど、2回目からは、要領よく、作業がすすんでいく。
自分は、DIYを通して、インテリアを手がけていくと「三角」と「四角」や「丸」などの位置関係のバランスをよく考える。すると自然とそんな「絵」が描きたくなってくる。近代建築の三大巨匠の一人に「フランク・ロイド・ライト」がいる。彼は多くの建築作品を残しながら実は、「絵」も描いている。彼の絵がこちら・・・
そして、自分がそうとは知らずに「描きたくなった絵」がこちら・・・
なんとなく、似てないですか!?笑
と、こんな風に抽象画のみたいな絵もよく描いていたので、絵を描いているような感覚で、木材を配置し凹凸を作り、インパクトドライバーで取り付けていった。どこか、3次元空間で絵を描いている感覚で楽しかった。(仕事終わりの工場で、鼻歌まじりで作っていた。「39歳独身の男」←あぶない人)
最後に
と、こんな感じである程度「真面目」に考えて、作っている。どこにもないデザインの形を作っている。どこにもないものだからこそ、色彩を抑えたり、正方形や、黄金方形(黄金比で作られた長方形)を使うことを心がけながら、ル・コルビジェ(近代建築の三大巨匠のもう一人)のモデュロールの寸法を参考に、色々気を配りながら、形を決めていく。そうした作業を繰り返していくと「この形」しかないんじゃなかったのか?と錯覚に陥ってしまうくらい。一つの「カタチ」に導かれていく。そこまで、考えて徹底的に作り込んでいくこの「作業自体」がもう「ご褒美」の様にも思えてくる。
世界でいちばんの「ゴミ箱」をつくる 1/4 〜レコーディング・ダイエット〜
世界でいちばんの「ゴミ箱」を作る 3/4 〜ピッコロ大魔王とデリケートな拳銃〜